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物流改善情報館

【在庫改革】第14回 過剰在庫による物流コストの影響

2012年9月5日

今回は、「在庫金額が過剰になることにより、物流コストにどのような影響が出るのか」という話をしてみたい。在庫が多くなることにより増加する物流コストは、「保管費」「輸送費」「物流人件費」等が考えられる。まずは「保管費」であるが、在庫量が増加すると、自ずから保管費は増加する。物が増えれば、保管スペースが必要になるのだから当然である。改善の手法は、後述する。
014過剰在庫による物流コストの影響.jpg
次に「輸送費」。本来であれば物流センター以外には在庫を持ちたくないが、在庫量が年々増加すると1カ所では収まりきらなくなる。その結果、「ストック倉庫」「デッドストック倉庫(不動在庫を保管する倉庫)」を増設することになる。そして、物流センターとストック倉庫間の横持ちが発生する。物流センターが国内に2カ所以上ある企業の場合、バランスよくそれぞれの物流センターで在庫を持つことが望ましいが、実際には難しい。例えば関東物流センターで、あるアイテムが欠品になり、関西物流センターには少し在庫を持っていたとする。入荷予定がしばらくない場合、センター間移動を行うことになる。この様に「過剰在庫輸送費」「センター間移動輸送費」が発生するのである。
次に「物流人件費」。前述した様な輸送に伴うものも含めて、入荷と出荷が発生すれば物流人件費が増加する。また、物流センターでは外部支払物流費を増加させたくないため、出来るだけ多くの在庫を1箇所に詰め込もうと努力をしている。しかしその努力をしすぎるあまり、棚間の通路が狭くなったり、通路に仮置き在庫をしたりと、物流センターのレイアウトや作業効率が非常に悪くなる。在庫を減らし、作業効率を意識した倉庫レイアウトに変更すれば、20%程度の作業効率が向上することも少なくない。
最後に「在庫処分関連コスト」も発生している。「デッドストック」が増加すれば、値下げ販売や在庫廃棄を考えなければならない。値下げ販売をしても利益が確保さればまだ良いが、大幅に原価割れ販売をする企業も少なくない。結果として仕入をしなければ良かったということになる。「デッドストック」は日の経過とともに毎月の物流コストに加算されていく。デッドストックが発生しない仕組み、発生した時に早く対応する仕組みが必要になる。

このコラムは大塚商会様のERPナビにて連載中のコラムを並行掲載しているものです。

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